2019年5月17日 応援されるにはベジータを倒した後にフリーザに立ち向かえ

5月17日(金) ※5月19日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
二人っきりの時に「屁」をこいた時に、人は、どんな反応をするのかを知りたくて、誰かと二人っきりになったら積極的に「屁」をこきにいっているキングコング西野です。

さて。

世界最大のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ パリ」に出品し、最も権威のあるコンクール「C.C.C.(クラブ・デ・クロークール・ドゥ・ショコラ)」で8年連続最高位を獲得している小山進さんと、先日、久しぶりに(かなり遅い時間まで)呑んで、「僕らはプロなんだから、クオリティーが世界レベルなんてのは当たり前の話で、その上で、どう応援してもらえるか?」という話で盛り上がりました。

(※ちなみに、小山さんのお店『エスコヤマ』は、『えんとつ町のプペル美術館』から車で30分なので「シャトルバスを出そうよー」という話になっています。)

プロのクオリティーが世界レベルであるのは当たり前の話ですが、今、たとえば写真の技術一つとっても「お客さんのプロ化」が進んでいて、お金をもらって活動している「プロ」と、趣味で活動している「お客さん」のクオリティーの差がどんどん無くなってきました。

「プロ=特別な技術を持った人」という、これまでのプロの定義がブッ壊れて、「『クオリティー』の価値(特別感)が下がっている」という話っす。

こうなってくると、「現代における『プロ』とは何ぞや?」という問題に行き着いて、僕は「プロとは『応援してもらえる人』」と結論しました。

入退会者の数が「数字」で出されてしまうオンラインサロンを運営していると、何をすれば応援してもらえて、何をすれば応援してもらえないか、が残酷なほど見えてきます。

そこが見えた上で、「このアクションは応援してもらえないけど、やりたい」という決断をくだす時もありますが(オナニーをする時は「オナニーです」と事前に言いますね)、基本は、応援してもらえるように自分の活動を設計します。

包み隠さず話すと、リアルな話、サロンメンバーが増えた方が、サロンメンバーに提供できるエンタメの規模が大きくなるからです。
ここは責任を持ってやります(*^^*)

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無茶振りの重要性
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この辺の話は、来週発売の新刊『新・魔法のコンパス』に詳しく書きましたが(文庫本ですが、全部書き直しました)、現代は「応援してもらう力」を身につけることがとても重要で、その為には、自分が主人公の漫画の読者の胸を踊らせ続けなければなりません。

ようやくラディッツを倒したと思ったら、ベジータが現れて、
死にかけながらベジータを倒したと思ったら、あのベジータが震えるほどの「フリーザ」に立ち向かわなければならない……
という物語(※ドラゴンボール世代じゃない人、ごめんなさい)を自分の人生で描いていかなければならない、という話です。

ベジータを倒した後に、ピッコロ大魔王と戦って、そこでピッコロ大魔王に勝とうが『ドラゴンボール』の読者(応援する人)が減ってしまうことは想像に難くないと思います。

基本的にはこれとまったく同じで、【応援してもらう人】は、「ベジータ→ピッコロ大魔王」を絶対にやっちゃダメで、つまるところ、「自分ができることをやると売り上げが下がる」という意識を持って、常に『無茶振り』に応え続けなければなりません。

この理屈でいうと、まるでステータスのように語られがちな「レギュラー仕事をたくさん抱える」というのは悪手ですね。

昨夜、発表しましたが、今年の10月末にエッフェル塔をジャックするのですが、Yahoo!知恵袋で調べても「エッフェル塔をジャックする方法」というのが出てこなかったので、僕らが挑むに値するプロジェクトだと思います。

今回は西野が無茶振りし続ける理由を共有し、西野の無茶振りを正当化する為に、このような記事を書かせていただきました。

というわけで、引き続き宜しくお願い致します。
現場からは以上でーす。

 

 

 

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2019年5月15日 シナジーマップの大切さ

5月15日(水) ※5月17日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
昨日の『ガリゲル』(読売テレビ)の収録で、『ガンバレルーヤ』という芸人さんを知ったのですが、僕以外全員が『ガンバレルーヤ』さんを知っていたっぽいので、全力で知っているフリを貫いたキングコング西野です。

さて。

先日、コチラで「シナジーマップを丁寧に描くことが大切」というお話をさせていただきました(未読の方は記事を遡ってみてください)。

僕は今、『株式会社にしのあきひろ』と『株式会社おとぎ町』という会社の代表をやっておりまして、それぞれ、どんな感じで業務を分けているかというと…

【株式会社にしのあきひろ】
西野亮廣エンタメ研究所』『作品制作』『レターポット』『美術館建設』『会議室運営』『イベント(個展)運営』…

【株式会社おとぎ町】
『しるし書店』『グッズ制作&販売』…
https://poupelle.thebase.in/

といった感じです。

オンラインサロンの収益を全額ブチ込んで“採算度外視で面白いことだけをする会社”が『株式会社にしのあきひろ』なので、基本、『株式会社にしのあきひろのプロジェクト』は、プロジェクト単体で見れば死ぬほど赤字です。

しかし、死ぬほどの赤字企画というのはブルーオーシャン(競合がいない)くて、本来、死ぬほどの赤字企画というのは会議で通らないので、どの会社もやろうとしません(ていうか物理的にやれません)。

『株式会社にしのあきひろ』では、4000万円かけて作った個展を入場料500円(子供無料)で開催したり、1500万円をかけてようやく作った絵本の印税を使ってラオスに学校を建てたりしているのですが、勿論、こんなことは誰もしません。

なので、「これだと黒字になっちゃうじゃん!ダメじゃん!バカかよ!」という変な会話が飛び交うのが『株式会社にしのあきひろ』です。

んでもって、最近気づいたのですが、『しるし書店』なんて、「信用経済」の表現方法として面白いだけで、収益が出るようなプロジェクトではないので、それならば『株式会社おとぎ町』ではなく、『株式会社にしのあきひろ』でやるべきじゃん!

というわけで、今後は『しるし書店』の運営は『株式会社にしのあきひろ』でやることにします。

なんとなく『株式会社にしのあきひろ』は「書籍に関するアクションを取り扱う会社」としていたのですが、「グッズは株式会社おとぎ町」「赤字プロジェクトは株式会社にしのあきひろ」と棲み分けした方が良さそうです。

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グッズで地方創生
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『株式会社おとぎ町』を「グッズ制作&配送」の会社としているのにはワケがあって、カタログ通信販売の『株式会社フェリシモ』(東証一部上場)代表の矢崎さんと一緒に立ち上げたからです。

商品開発や物流のノウハウを一流企業から学ぶ為ですね。

エンタメで世界を獲りにいくには「グッズ」は無視できません。
2週間に及んだ『チックタック ~光る絵本と光る満願寺展~』では3万人以上を動員し、絵本が8000冊ほど売れました。
僕のオナニーで作った絵本BOXもメチャクチャ売れて、絵本グッズの需要の高さを確認できたので、ここはキチンと押さえておきたいです。

かと言って「一人勝ち」を僕は好まないので、今、ボンヤリと考えているのは、川西市に建設する『えんとつ町のプペル美術館』発のグッズとして、たとえば『絵本BOX』を川西市の「ふるさと納税」の返礼品に登録して、川西市の税収を増やそうかしら、と。

先日、川西市のたこやき屋『満天』の店主のキミちゃんに「何か困っていることあります?」と訊いたら、「道が暗いから街灯が欲しい」と言っていて、それもこれも川西市の税収が増えれば、救ってあげられることなので、絵本グッズのラインから川西市の税収を増やしてみようと思います。

というわけで、これから「ふるさと納税」の返礼品の登録についての勉強をするので、そこで学んだことは、すぐにコチラで共有しますね(*^^*)

現場からは以上でーす。

【緊急決定!】

ピクサーアニメーションスタジオ』のアートディレクターを歴任された堤大介さん(代表作『トイ・ストーリー3』『モンスターズ・ユニバーシティ』など)とのトークショーが緊急決定しました。
たぶん、ディズニーが作っているエンタメと、僕らが作るエンタメの違いを語ると思います。

『エンターテイメントを創る理由』

【日時】2019年5月20日 19時半~21時半
【出演】堤大介×西野亮廣
【料金】2500円

チケットはコチラから↓
https://tonkohousefilmfestival.com/#ticket

2019年5月14日 西野亮廣流改善点の作り方

5月14日(火) ※5月16日以降は『いいね』を押さないでください。
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【これまでのあらすじ】

兵庫県の山奥の寺に3万人を動員した西野亮廣史上最大の個展『チックタック ~光る絵本と光る満願寺展~』は、オンラインサロンメンバー(ボランティアスタッフ)の鬼のような活躍により、大成功の末、幕を閉じた。
メンバーは、ここらで一休みしたいところだが、「世界の鬼畜」こと西野亮廣はそれを許さない。

疲れて休んでいるサロンメンバーを叩き起こし、さっそく改善会を始めるのであった。。

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おはようございます。
昨夜の品川・中田・西野の合同交流会で誰よりも先に酔っ払って眠ってしまって、もう絶対に死んだ方がいいキングコング西野です。

さて。

【あらすじ】にもありますとおり、『チックタック ~光る絵本と光る満願寺展~』は無事に幕を閉じましたが、僕たちはこれからさらに大きな挑戦をしていくわけですから、今回のイベントの改善点をメンバー全員で共有していきたいと思います。

改善点だけにフォーカスしますが、決してダメだったわけではなくて、全体的には「もう本当に最高!120点!スタッフ大好き!ありがとう!!」なので、ご安心ください(*^^*)
前向きな話し合いです。

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①地元住民のケア
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渋滞が見込まれることや、少し騒がしくなってしまうことに関しては、事前に警察に届けを出して、地元住民の皆様にもお伝えさせていただきましたが、やっぱり地元の方に応援してもらってナンボなので、もっともっと徹底するべきだと思いました。僕のミスです。

改善案としては、「挨拶まわりの徹底」の他に、地元住民の方を対象にした『プレオープン』を初日の前の日におこなうのがいいかも!

これは『えんとつ町のプペル美術館』でも同じですね。

とにもかくにも、地元の方のケアを更に徹底しましょう(僕も頑張る)。

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②渋滞問題 
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4000人が押し寄せた最終日前日は満願寺前に1キロの渋滞ができてしまいました。
こうなることを見越して、ポスター等には「駐車場アリ」の案内を出していなかったのですが、読みが甘かったですね。これも僕のミスです。

今後は、ポスターには「駐車場はありません。交通機関をご利用ください」という案内を出しておくぐらいがいいかもしれません。

良かれと思って用意した駐車場が、お客さんの不満を生んでしまう場合があるので、次からは「駐車場を用意するか否か」はキチンと議論した方がよさそうです。

とはいえ、今回の個展では『渋滞問題』をたった一日で改善してくださったスタッフの皆様に感謝感謝です。

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③音響問題
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昨日と同じボリュームで会場に音楽を流していても、お客さんが数や天候によって、耳に入ってくる音楽のボリュームは変わってきます。
(※話し声や雨音にかき消されるわけですね)

なので、音楽のボリュームは状況に応じて調整するべきで、今後は、会場で(その日その時間帯の)音楽のボリューム調整の判断を下すスタッフを一人つけた方が良さそうです。

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④行列問題
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今回の個展は入場制限がかかるほどの行列ができ、入場まで「1時間~1時間半待ち」という事態になりました。

これに関しては「時間制チケットを販売する」という手もありますが、一方で、「行列=ストレス」を逆手にとったエンタメを用意しておくという手もありそうです。

最終日前日。
僕は渋滞にハマり、途中でタクシーを降りて、歩いて満願寺に向かったのですが、その道中、渋滞にハマっている車一台一台に声をかけてまわったんですね(時には写真撮影も)。

すると、まさか向こうから西野が来るとは思ってないもんだから、「渋滞にハマってラッキー」とメチャクチャ喜んでもらえたんです。

本来、行列はストレスなので、『行列を作らない』という結論になりがちですが、『行列ができた時にしか発動しないエンタメ』を用意しておけば、ストレスからの落差でかなりの満足度を獲得できると思います。
(※もちろん地元住民の方に迷惑がかかる行列は作らない方向で)

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⑤迷子問題
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今回の個展でも何件か迷子が発生しました。
ファミリーエンターテイメントをやる以上、切っては切れない問題ですね。

幸い、僕が会場にいる時だったので、子供は僕が抱っこをして、「会場にいる皆でお母さんを探す」というエンタメが生まれたのですが、僕が会場にいない日もあるわけなので、迷子発生時のオペレーションは整えておいた方が良さそうです。

『迷子センターを設ける』という解決方法がベターですが、せっかくなら迷子もエンタメにしてしまった方が面白そうなので、「迷子になってしまった子供を探す迷子探しのプロ」が出てくる絵本『迷子ハンター(仮)』を作ってしまって、今後のイベント会場には迷子ハンターと迷子ハンターのオフィスを用意しておくと、「迷子ハンターが助けてくれた」という親子の思い出が生まれて良いかもしれません(*^^*)

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…以上です。 
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ま、ザッとこんな感じです。
また何か気づいたことがあれば、あらためて、お伝えしますね。

現場からは以上でーす。

【追伸】
小橋賢児さんとのトークイベントがあります。
面白いと思いますが、当日、酔っ払っていたら、ごめんなさい!

 

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2019年5月12日 とにかく失敗よりも挑戦を選ぶ〜満願寺最終日のお礼〜

5月12日(日) ※5月14日以降は『いいね』を押さないでください。
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今日は『チックタック ~光る絵本と光る満願寺展~』の最終日です。

技術スタッフさんには後ほど個人的に御礼をお伝えするとして、今日は、個展の運営ボランティアとして、2週間頑張ってくださったオンラインサロンメンバーの皆さんに御礼を言いたいと思います。

雨の日も、風の日も、お客さんがたくさん来すぎてしまって会場がパンクした日も、決して笑顔を絶やさず最後の最後まで接客にあたってくださって本当にありがとうございました。本当に。

Twitterのタイムラインには、スタッフの皆様の評判がたくさん上がっていて、その全てが、丁寧に丁寧にお客さんと向き合ってくださったスタッフの皆様への感謝の言葉でした。

僕も時間が許すかぎり会場に足を運びましたが、皆さんがチームとして日に日に強くなっていることを感じ、自分は何もしていないのに、なんだか勝手に誇らしい気持ちになりました。

今回、ボランティアスタッフの皆さんとの向き合い方の中で、一つだけ決めていたことがあります。
それは「皆さんの待機場所となっている事務所には、(必要以上に)行かない」ということです。

僕が行ってしまうと、やたらと気を使わせてしまいますし、ボランティアスタッフの皆さんの指揮は田村Pに全て任せていたので、田村Pをリーダーとした『チーム田村』としてまとまった方がいいと判断したからです。

それによるメリットもデメリットも、いろいろ考えた上で判断したつもりですが、もし、僕の判断が間違っていたら、ごめんなさい。

「今回の個展での僕の役目は何かなぁ?」と僕なりに考えた結果、『ボランティアで働いて良かったと思ってもらえるような圧倒的な世界観作り』と『資金調達』だと判断しました。

皆さんのゴールデンウィークを丸ごと奪ってしまうわけですから、一生の思い出になるような圧倒的な世界を作ることに終始しました。

空間演出の只石さんや、照明の矢野さんや、音楽のヤナエルさんや渡邊さんが出してくださった設計図を、それぞれ一回以上はひっくり返しました。(クソ素人が本当にごめんなさい!)

たとえば、今回は僕のワガママで、個展開催直前になって、『えんとつ町のプペル』の光る絵画を展示することになりました。
『チックタック×満願寺』のコンセプトからは大きく外れていて、「詰め込めばイイ」の幕の内弁当的な演出で、それをプロが嫌うことも重々承知ですが、それでも入れてもらいました。

「あの場面(個展会場のちょうど中盤あたり)では、コンセプト弁当よりも、幕の内弁当の方が、お客さんの満足度が勝る」と判断したからです。

両方のパターンを試したわけではないので、今回の僕の判断が正しかったのかどうかは分かりませんが、とにもかくにも徹底して「お客さん目線」で設計図を描いたつもりです。
お客さんの笑顔や感動している姿が、ボランティアスタッフの皆様の報酬になると思ったからです。

そして、もう一つは『資金調達』ですね。

もともとの見積りでは1300万円ぐらいで作れるハズでしたが、こだわればこだわる程、予算がかさみ4000万円近くかかってしまうことが分かりました。

表では「ひっくり返った。死んだ!」と言っていますが、田村Pから「このままだと、個展の制作費が4000万円になるかも…」と知らされた時には、1ミリの迷いもありませんでした。

すぐに、「クラウドファンディングを使って、光る絵を売って、講演会の権利を売って、4000万円を集めよう」と思いました。

僕が講演会で全国をまわるだけで『チックタック ~光る絵本と光る満願寺展~』がフルスイングで開催できるのなら、安いもんです。
報告のつもりでも、こんなことを言ってしまうと、少し押しつけがましくなってしまいますが、これは僕の役割なので、御礼は本当に要りません。

僕の役割は「フルスイングできる環境は作ったので、そのかわり特大のホームランを打ってね」とスタッフの皆様にプレッシャーを与えることです(*^^*)

本当は、こういう話を個展の初日にでもすれば良かったのかもしれませんが、こんな文章を書いた後に皆さんに会うのが恥ずかしくて、今日になりました。
最終日だと皆さんと会わずに済むので。

今日は、これから福岡で講演会をしてきます。
お得意の資金調達です(*^^*)

皆さんがいなければ今回の個展はありませんでした。
このサロンを通じて皆さんと出会えて良かったです。
また一緒に面白いことをしましょう。

そして、
個展会場にお客さんとして足を運んでくださったサロンメンバーの皆さん、
個展の感想を呟いて拡散してくださったサロンメンバーの皆さん、
生あたたかい目で見守ってくださったサロンメンバーの皆さんに、感謝します。

そして、田村さん。
田村さんがいてくれて本当に良かったです。
また、ゆっくり呑みましょう。

『チックタック ~光る絵本と光る満願寺展~』の最終日の会場には行けませんが、少々のトラブルぐらい簡単に乗り気ってくれることをもう知っているので、あとは、皆さんにお任せします。

僕は、また面白い新ネタを拾ってきます。

この2週間、本当にお疲れ様でした。
そして、本当にありがとうございました。
大好きです。
『チックタック ~光る絵本と光る満願寺展~』最終日、宜しくお願い致します。

西野亮廣

 

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2019年5月11日 なぜ西野亮廣は絵本を売り続けるのか?

5月11日(土) ※5月13日以降は『いいね』を押さないでください。

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おはようございます。

YouTubeの『毎週キングコング』のチャンネルにハマっているキングコング西野です。

シンプルに梶原君が面白いです。

さて。

絵本作家としても活動していると、「私も絵本作家になりたいです!」と声をかけていただくことが珍しくありません。

もちろん僕は背中を押しますし、具体的なアドバイスを求められたら答えますが、内心は「なかなかシビアな挑戦を選んだなぁ」と思っています。

というのも、僕自身、いろんな仕事をさせてもらっていて、その中で最も難易度の高い仕事が「絵本を売ること」と「絵本作家として売れ続けること」で、他の仕事と比べるのも少しナンセンスですが、競争倍率でいうと、それはもうブッたまげた数字が出てきます。

『絵本』という優しいファンタジーの裏側では、夢破れた絵本作家の死屍累々の山が築かれておるわけです。

実際、「絵本作家」として食っていけている国内だと5人もいないのではないでしょうか。

少なくとも、僕は「絵本作家」としては食っていけていません。

『分業制で作る絵本』を印税だけで回収することは難しく、絵本の作り方や届け方をビジネス書にしたり、「絵本を描いているキングコング西野」として活動したり、ナンダカンダ複合的の収入を得て、絵本の赤字を回収している感じです。

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だったら何故『絵本』に挑戦するの?

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競争倍率はハンパねぇですが、その困難と天秤にかけた時に勝ってしまう(=人生を賭けて検証したくなる)仮説が僕の中にはあります。

その仮説というは、

『絵本は20年間売れ続けたら、一生売れ続ける』

です。

絵本作家をやっていると、親御さん達から「この絵本は子供向けですか?」「この絵本の対象年齢を教えてください」という言葉をいただきます。

「ヴィジュアルに『子供向け』も『対象年齢』もねぇよ!」と思っているのですが、いつまでたっても無くならないこの質問を受け続けて、ようやく気がついたのは、「多くのエンターテイメントは自分の為にお金を払うのに、絵本は子供の為にお金を払う」という今さら当たり前の事実です。

これは確か『革命のファンファーレ』にも書きましたが、面白いことに、多くの親は「失敗をしたくない」ので、自分が安心して子供にオススメできる(=子供にハマらない可能性が極めて低い)絵本を選びます。

その絵本というのは、「自分が子供の頃にハマった絵本」です。

出版業界全体で見ると毎日200冊の新刊が出ていて、本屋の棚は毎日衣替えを繰り返しているのに、絵本コーナーの「平置き」から、『はらぺこあおむし』や『100万回生きたネコ』が消えないのは、それらの作品がそのループに入ったからです。

つまり、「子供が親になるまで(約20年間)売れ続けてしまえば、その作品は一生売れ続ける」というわけですね。

なぜなら、多くの親は「失敗したくない」から。

20年以上売れ続けた絵本を市場から消すのは、地球上から新生児の誕生を途絶えさすほどの難しさがあり、ほぼ不可能です。

作品として「面白い・面白くない」の話ではなく、「子供にプレゼントするものか、否か」という理由から、『鉄腕アトム』や『北斗の拳』を地球上から消すのは可能ですが、『はらぺこあおむし』を地球上から消すのは、無理です。

僕が狙っているのは、『はらぺこあおむし』や『100万回生きたネコ』が居座っている「絵本コーナーの平置き」です。

あの席さえ獲得してしまえば、今回のような『チックタック ~光る絵本と光る満願寺展~』を一生続けることが可能です。

ディズニーは『映画』からスタートして体験(テーマパーク)への横展開をしましたが、新規顧客を一生獲得し続けられる『絵本』からスタートして、映画や体験に横展開した方が強いと思います。

昨日、チビッ子から「西野さんはディズニーを越えられるの?」と訊かれたので、「余裕だよ」と返事しておきました。

現場からは以上でーす。

2020年5月11日 Twitter鍵アカの始まりの日

5月11日(月) ※5月13日以降は『いいね』を押さないでください。

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おはようございます。

相方の炎上に対して、『手紙を朗読する』というセーフティーネットが完成したキングコング西野亮廣です。

https://youtu.be/V0EnKBy6cCk

さて。

今朝は『混ぜないインターネット』について、お話ししたいと思います。

西野亮廣エンタメ研究所では『県人会』という各都道府県ごとのグループがあります。

(※こちら↓)

https://www.facebook.com/groups/1407938872726236/?ref=share

ちなみに今、大阪の県人会を覗いてみたところ、「給与25万円以上(賞与アリ)」という条件で正社員・パートを2~3名募集されている会社の方からの投稿がありました。

このように『県人会』は「お仕事探し」の場所としても機能していて、かつ、災害時のセーフティーネットとしても機能しています。

『県人会』が、お仕事探しの場所や、災害時のセーフティーネットとして機能している理由について整理しておきたいのですが、これはシンプルに「人数がいるから」です。

大阪の県人会には「約2000人」のサロンメンバーが在籍しているのですが、これが「3人」とかだと、お仕事のマッチングは成立しませんし、災害時のセーフティーネットとしても機能しません。

「同じ県に住んでいるサロンメンバーの店に行ってみよう」と思っても、人数が少なかったら、「サロンメンバーの店まで、車で4時間」ということがありえてしまうので、集客装置としても機能しません。

オンラインサロンの人数が増えれば増えるほど、『県人会』の価値が高まり、サロンメンバーにとっての便益が増えていく感じになっちゃっているのですが、これを『ネットワーク効果』といいます。

身近な例でいうと、『LINE』の利用者が増えれば増えるほど、『LINE』が便利になっちゃうやつです。

(※LINEの利用者が世界に1人しかいなかったら、LINEを使わない)

現在、西野亮廣エンタメ研究所の会員数は「5万7000人」となっており、いよいよ『ネットワーク効果』に手が掛かっております。

要するに、サロンメンバーが月額1000円で受け取れるサービスが「西野亮廣のメルマガ」だけではなくなってきていて、今だと、「災害保険」的なサービスも乗っかってきています。

面白いのが、この「5万7000人」は、もともと利便性で集まったわけではなく、西野亮廣の世界観(意味)に集まった人達なので、SoftBankさんや、DMMさんや、楽天さんが、大金をブチ込んで同じことをやっても再現できないところです。

『絵本作家』『挑戦を続ける人』というのが、ここで大きく効いています。

現在、レターポットという変態サービスの中にコッソリと入っている「サロンメンバーのお店の地図」の使い勝手を良くして(※レターポットはサロンメンバー限定の地図サービスに針を振った方がいいと思う)、キチンと機能させれば、かなり面白い未来になると思います。

んでもって「サロンマップ」の開発は、僕ではなくて、第2世代(新入社員やインターン生)の仕事だと思うので、丸投げしてみます。

開発にはウン千万円かかると思いますが、絶対にやった方がいい。

 

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▼ 混ぜないインターネット

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そんな中、ここ最近、強く感じることがあります。

それは「インターネットによって世界は繋がり、情報がシェアされているハズなのに、”一部の人間”との情報格差が広がっている」ということです。

この「一部の人間」というのは、情報の良し悪しを「内容」で判断するのではなく、「人」で判断してしまう人達のことです。

ホリエモンも人間なので、合っていることもあれば、間違っていることもあると思うのですが、そんな中、「ホリエモンの言うことは全て間違っている」という野党的なスタンスで生きている人達がいます。

この人達はホリエモンが選択した正しい未来も否定してしまうので、つまるところ10年前から感覚がアップデートされていないんですね。

結果、「クラウドファンディングって搾取でしょ?」みたいなことを、まだ言ってしまっている。

しかも正義感で動いているので、「自分がアップデートしていない」という自覚がありません。

5年くらい前までは、あまり気にならなかった(「この人、遅れてるなぁ」ぐらいだった)のですが、2020年にもなって「クラウドファンディングは搾取だ!」「オンラインサロンは宗教だ!」は、さすがにガラパゴスすぎるだろ…と思っています。

SNS上で面白い議論をする際、横から割り込んでくる「ガラパゴス諸島の住人」にイチイチ説明しなくちゃいけないのが現状で、ここに猛烈なタイムロスが発生しています。

要するに、「今のSNSって『混ぜるなキケン』をやっちゃってるよね」という話です。

その解決策の一つが、「未来を作りたくてSNSを利用する人」と「ストレスの捌け口としてSNSを利用している人」をキッパリと分断した「有料のオンラインサロン」で、

おかげさまで、オンラインサロンのコメント欄では建設的な議論しかおこなわれていません。

ただ一方で、「コメント欄」だけでは、サロンメンバーさんの「横の繋がり」が弱いと思っていて、ちょっとテスト的に試してみたいことがあります。

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Twitterの『サロン垢』を作る

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正直、自分でもまだ見えていないのですが、「サロンメンバーの鍵垢」だけをフォローする『サロン垢』を作ってみませんか?

『サロン垢』の条件は以下のとおり。

①なるべく本名で、鍵アカウントで登録。

②ユーザー名は検索しやすいように「@salon○○」

③プロフィール欄に「#西野亮廣エンタメ研究所」「#(お住まいの地域)」を入れる。

④サロンメンバーしかフォローしない(※必ずフォローしないといけないわけでもない)

友達同士でやっているプライベートの鍵アカみたいな感じなのですが、これを万人規模でやると、面白い文化が生まれるのかなぁと。

たとえば僕は芸能人の不倫に対してツイートしないじゃないですか?

似たようなことが「サロンメンバー」にもあると思っていて、サロンメンバーだけをフォローしているTLは、たぶん、俗世間のTLと若干違うハズ(建設的な内容が多めのハズ)なんですね。

「やってみたものの、たいして面白い展開にはならなかった」という結果になるかもしれませんが、一度、試してみたいと思います。

興味がある方は①~④の条件を満たした上で、西野のサロン垢@salonnishino( https://twitter.com/salonnishino?s=09)まで、フォローリクエストを出してみてください。

混ぜないインターネットの実験です。

現場からは以上でーす。

【追伸】

サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

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2019年4月8日 皆が幸せになるために西野を前に出す。

4月8日(月) ※4月11日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
ホテルの部屋のドアの前に、自宅の鍵が落ちていたところを見るかぎり、昨夜、ベロンベロンに酔っ払ってホテルの部屋に入ろうとした時に自宅の鍵で入ろうとしたであろうキングコング西野です。

さて。

昨日、一昨日と、地元(兵庫県川西市)に帰り、地元の皆様との交流を深めてまいりました。

以前、「『“知らない”と“嫌い”は結び付きやすい』とセカオワが言っていたよ」とけんすうサンが言っていました。

僕は、つい1~2年前まで日本で一番嫌われておりまして、よく「西野さんは、結果が出たから嫌われなくなった」と言われるのですが、たぶん正しくは、
「結果が出て、知られたから嫌われなくなった」
のだと思います。

僕の言い分は10年前から、あんまり変わっていなくて、変わったのは、僕の言い分が“知られた”ことぐらいなので。

それと同じ理屈で、地元の皆様には僕のやろうとしていることを知ってもらうことが大切で、とにもかくにも対話ですね。
膝をつき合わせて対話対話対話。
まだまだ足りません。もっともっと対話を重ねていきます。

そんなこんなで昨日は「公共性」についてのお話をさせてもらいました。

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公共性の目的は何だ?
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公共性の目的は、「利益が特定の集団に集中しないようにしましょうね。皆が幸せになるように、利益は皆で均等に分け分けしましょうね」だと思うのですが、そもそものパイが小さければ、均等に分けたところで全員が不幸になります。

ここが難しいところで、行政は公共性を保つ為に、無個性で無味無臭のハコモノをポコポコ建てるわけですが、それだと検索に引っ掛からず、誰からも選ばれず、結果的にパイが小さくなってしまいます。

地方都市が生き残るには検索に引っ掛かる『個性』が必要で、『水木しげるロード』のノリで「町に個性をつけて、まずはパイを大きくしてから、取り分を均等に分ける」ということを理解していただく必要があると思っています。

僕本人が『えんとつ町のプペル』を推してしまっているので、「自分の取り分を増やそうとしている」と捉えられてしまうのですが、僕が地元川西を愛している「山田太郎さん」であっても、今だったら「キングコング西野の絵本『えんとつ町のプペル』」を町起こしのコンテンツとして推しますね。

毎年子供が生まれてくる以上、一度売れた絵本はずっと売れ続けるので。
つまり、プペルと川西を絡めておけば、ずっと川西が宣伝され続けるので。

幸い、キングコング西野という男は「楽しいこと」にしか興味が無く、自分の利益には一切興味がない男なので、「西野を前に出した方が皆が幸せになるので、西野を前に出しませんか?」という話を西野がしています。
もはや、選挙活動ですね。

どこからもクレームが出ない無個性の町を作って、皆が幸せになるのなら、僕はそっちを進めますが、たぶん、そうじゃないっすよね。

「誰の為の『えんとつ町のプペル美術館』なのか?」を市民の皆様やサロンメンバーの皆様と共有しておきたくて、この記事を書かせていただきました。

僕は、自分の利益には興味がありません。
生涯、生活レベルを上げるつもりがなくて、10年後も20年後もコンビニの蕎麦で十分です。
僕は、皆が幸せになるための正しいアプローチをしたいです

現場からは以上でーす。

【追伸】
珍しくCM仕事を受けました。
このサービスが本当に良いと判断したからです。
もしよかったら、このツイートをRTしてくださーい。